274639 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

行こか戻ろかイギリス生活

行こか戻ろかイギリス生活

Flamenco en Malaga

(2007年2月27日)
2007 London Flamenco Festivalの第一弾としてFlamenco en Malagaを観に行った。

この公演は基本的にMalaga出身のフラメンコ関係者総勢30名によるステージ。Malagaは、空港以外は行った事がないが、私の好きなCosta del Solの町である事と、Rocio Molinaが出演と聞いてチケットを買っていた。

まずオープニングは、街の祭りで使うお花でできたハットをお揃いで被った、総勢15名のMalaga地元peopleによる鼓笛隊もどきの行列から。先頭を行く男性は延々旗をバトンのように振り回している。音楽はセビリャ-ナスに似ていて、ふと見ると横の方で男女のペアが、男性は両手にハンカチ、女性はカスタネットを鳴らしながら、これまたセビリャ-ナスもどきのフィークダンスを踊っている。

で、(多分)Malagaの地元の俳優がMCとして登場。La MemoriaだのLa Musicaだのと言いながらどうもMalagaの音楽の歴史を紹介していた模様。スペイン語が全く判らないので話の内容についてはさっぱり判らず。ご紹介できないのが残念。
お客もたまに話の内容に笑ったりしていたので、もしかしたら凄い話が聞けたのかもしれないが、その後もピアニストがクラシックを弾いたり、アンサンブルが出てきてスペイン民謡みたいな歌を演奏したりと、ここまでフラメンコ色一切なし。

ああでもないこうでもないとおっさん俳優の話とクラシック音楽を聞きながら、開始ようやく20分くらいしてフラメンコシンガー達が登場。名前は判らないが一人パンチの効いた女性シンガーがいて、聞いていると真夏のCosta del Solの太陽を思い出した。

少-しずつフランメンコ色が濃くなっていく中、ついに最初のダンサーが登場。Sergio Arandaとかなんとか言う、多分地元のタブラオで踊っている青年か。大人しく歩いたりしているとなかなかの美少年風だったが、踊り始めると、どうも力んで口を尖らすクセがあるようで、ドラマテ等で急にタコみたいな顔になるのが面白くて、そればかりが気になった。

で、またMCのおっさんが出てきて、バイオリンを聞かされて、同じようなマラゲーニャらしきカンテを聞かされ、もし、もし次にピアニストが出てきたらぶっ殺すと思っていたら、ようやく女性ダンサー(Solera Chika)が登場。パタデコーラを履いた体格のいい女性だ。パタデコーラを外してマントンにしたりとなかなか豪快だったが、踊りの途中キメのところで転んでしまい、事故を非難するつもりはないけど、これまでの鬱憤がたまっていたせいかちょっと興ざめだった。

結局、最後はまた鼓笛隊が登場し、転んでしまった女性ダンサーを慰める意味もあって最後の拍手は大きく、観客は楽しむよりなんだかサポートさせられる雰囲気が立ち込めていた。が、ま、終わり良ければ全て良し。振り返れば、超アットホームな公演であった。

ふと気が付くと、結局Rocio Molinaは出てないじゃんよお。フラメンコ仲間の話によると、丁度この週JerezのFlamenco Festivalが始まっていて、Rocioはこの時ヘレスで公演があってLondonでの出演はキャンセルになったとか。チェッ。ま、でも、LondonとJerezの両方から依頼fが来れば、私でもJerezに行くわなあ。
でもとても残念だった。


© Rakuten Group, Inc.